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三重大昆虫研公式サイトhttp://www.bio.mie-u.ac.jp/seimei/rikuken/lab6/

2016年2月15日月曜日

お久しぶりです。
長らく更新を滞らせてしまったことを深くお詫び申し上げます。

今は卒論、修論の追い込み真っ只中なので4年生とM2のみなさんは気持ちがピリピリしております。

さて、今回は私が累代飼育している、タイワンエンマコオロギについて紹介させて頂きます。

まずは飼育ケースのレイアウトから










ケースの底には乾燥したミズゴケを入れ、その上に折って蛇腹状にした段ボール片を幾重にも重ねてあります。
このサイズのケースが5つあります。






上から見るとこんな感じ。









餌です。
植物質としてキュウリ、リンゴ、ニンジンを与えています。
動物質としては鯉の餌を与えています。

また、すぐ乾燥するのでキャップに水を入れています。
以前、ミズゴケ全体を湿らせていましたが、
餌や糞にカビがはえ、小さな個体はそれにからまって死んでしまったので今はキャップにしか水分は補給しておりません。









段ボールではなく、ティッシュで足場と隠れ家を作ったもの。
この方法だと、ティッシュのかさが次第に減っていき、コオロギのサイズが大きくなるとあまり隠れるスペースがなくなってしまうので、今の段ボールマンション法に落ち着きました。









段ボールの隙間に落ち着くコオロギたち。
成虫サイズになってくるとこちらの方が落ち着くので、ティッシュ法と比べて鳴きも良くなりました。






幼虫達。
このケースは小さな幼虫が多いので鯉の餌ではなく、よりちいさな金魚の餌を与えています。






♂成虫
エンマコオロギと異なり、本鳴きはリ~リ~と鳴きます。誘い鳴きは弱めにコロリ~~です。
喧嘩鳴きはエンマと同じ節回しで強くキリキリ!と鳴きます。
音色はエンマよりもまろやかです。

写真がもう少し撮れたら次は色彩変異について紹介しようと思います。

それでは。

文章・写真
藪田