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三重大昆虫研公式サイトhttp://www.bio.mie-u.ac.jp/seimei/rikuken/lab6/

2014年6月9日月曜日

アリ

はじめまして。3年の安藤です。

研究室の僕の机の上では趣味でアリを飼っています。今日はこのアリさんたちを紹介したいと思います。


まずはクロオオアリのコロニーを紹介します。
このコロニーには女王一匹に、働き蟻が3匹います。
しかし、どうやらこの働き蟻たちは既に2年近く生き続けているらしいです。

働き蟻の寿命はせいぜい1~2年程度とのことなのでつまり、このアリさんたちは老婆なのです。もうじき天国へ飛び立ってしまうのです!!
これは新たなワーカーの生産が急がれます。

アリの幼虫を育てるには、タンパク源が必要なのですが、このコロニーの幼虫たちは蚊を食べて育った、といっても過言ではありません。
研究室の皆さんが蚊を捕まえるたびにこのアリたちに与えてくれるのです^^v

僕はアリを飼い始めて蚊を叩くのが上手くなったような気がします。




飼い始めた4月頃は女王一匹とワーカー三匹に、卵が複数の状態でしたが、おかげさまで今(6月)では蛹がいくつか見られるようになりました。羽化がとても楽しみです。





次に紹介するのは、クロナガアリのコロニーです。こちらはプラスチックケースで飼っています。
クロナガアリは植物の種子を食べるアリらしく、種子を “加工” して貯蔵するそうです。種子を貯蔵する専用の部屋も作るようです。まさにアリ界の匠(TAKUMI)ですねぇ~感心。


飼い始めて早速、タンポポの種子を与えてみたところ・・・






なんということでしょう。
種子がまとめて捨てられているではありませんか。

どうやら僕が与えた種子は気に入ってくれなかったようです。




クロナガのコロニーを下から覗いてみました。卵がいっぱいあります。ちなみにこのアリさんたちは全て女王です。今後が楽しみです。




 

ちなみに、僕の小中学校の時のアダ名は「あんつ」です。でもアリ(ants)とは関係ありません。
今でも地元の友達にはあんつと呼ばれています。初めて会う人の前でこのアダ名を使われると、ぱんつと呼ばれていると勘違いされます。




安藤


2014年6月2日月曜日

イヌビワコバチ

こんにちは。

最近は暑い日が続いていて大変ですね。学内でも半袖の人を多く見るようになりました。

本格的な夏に向けて動きが活発になる昆虫も増えてきました。僕の研究対象であるイヌビワコバチもその1つです。

イヌビワコバチは体長1~2mmの小さなハチで、イヌビワというイチジク属の植物と相利共生の関係にあります。具体的に言うと、コバチが花粉を運んできてくれる代わりに、イヌビワはコバチに産卵場所(胚珠)を提供します。この関係を成り立たせる要因を調べるのが僕の研究です。

また機会があれば、実験についても詳しく書きたいと思います^^




写真:イヌビワの実とイヌビワコバチ