今は卒論、修論の季節です。ぼくも修論で毎日がやばい
僕の研究対象は、「ミバエ」というハエです。普段あまり耳にしない虫だとは思いますが、こんなんです↓↓。
「きれいな姿してるだろ。ハエなんだぜ・・・これ。」 手前に写っているやつのように、よく翅を開いて、垂直に立てているのがミバエの特徴です。
ミバエを漢字で書くと、「実蠅」。英語だとフルーツフライ、です。読んで字のごとく、果実を食べるハエです。メスが果実に卵を産んで、中で孵った幼虫が果肉を食い荒らし、腐らせてしまいます。こうなってしまうともう売り物にはなりません。
僕が主に研究しているのは、ミバエの中でも「ミカンコミバエ種群」という大きなグループの中の、インドネシア周辺に生息している2種です。この2種はマンゴーやスターフルーツといった熱帯果実を加害することが知られています。日本にはこれらのミバエが生息していないので、もしインドネシアからミバエの卵・幼虫の入った果実を持ち込んでしまうと、日本の果実も加害されてしまいます。そのために、日本ではインドネシアからマンゴーなどを輸入することを植防法で禁じています。
先ほどの2種は、同じ地域に生息しており、利用する果実の種類も、どうやら完全に分かれてはいない様子。なのに「どうして雑種だらけにならないの?」というのが僕の研究テーマです。
これについて調査するために、インドネシアに数か月滞在してミバエの行動を観察しました。さすが熱帯、熱かった・・・;日差しが当たると40℃とか平気で超えてしまいます。でもマンゴーなどの熱帯果実がめちゃんこ安い!(マンゴー1個20~30円)ので、フルーツ好きな僕はほぼ毎日マンゴーを食べてました。あのマンゴーをいつか日本でも食べられる日がくるといいなあ・・
○おまけ
研究室のドアにオオセンチコガネくんのポスターが貼られました。くさそうですが、やっぱりきれいです
長くなりました。それでは。Selamat malam!ノシ
文章:ミバエマン
写真:Nさん、ミバエマン
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